野鳥「ツミ」の子育ての観察(内藤賀三さん)
平成29年度市民カメラマン
内藤賀三さんのリポート
桜が散り、若葉が一斉に芽吹く頃、緑区某所を散歩していると甲高く鋭い声で“ピヨーピヨーピヨピヨ”と鳴く野鳥の声が聞こえます。声の主は「ツミ」と言う日本で最小の猛禽(もうきん)類。
ツミは群れをつくることはあまり無く、単体、もしくはつがいで生活をします。繁殖期になるとクヌギやコナラの高さ20メートルから25メートル位の枝の分かれ目を利用して、細い枯れ枝やヒノキの葉などを組み合わせた巣を作ります。一度に生む卵は3~5個で、5月上旬には卵を抱きかかえて温める姿が見られました。カラスやオナガなどの外敵から卵を守るため、巣から離れることはほとんどなく、餌は雄が捕食して雌に与えます。今年は6月上旬に卵がかえり、3羽の雛が誕生しました。雛はその後たくましく成長し、無事に巣立ちました。雛を外敵から守り、風雨にもめげず必死に育てあげ、無事に巣立ちさせた親鳥には頭が下がる思いでした。
自然豊かな緑区ではツミなど野鳥だけでなく、梅、バラ、ラベンダー、アジサイなど四季折々の花を観賞できます。自然の中でバードウォッチング等を楽しみながら、生命の営みに触れてみてはいかがでしょうか。
(平成29年6月 平成29年度市民カメラマン 内藤 賀三さん)
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