広報さがみはら No.1537 令和6年(2024年)9月15日号 2面 ---------- 造形 さがみ風っ子展(市制施行70周年記念事業) 市内の対象学年になった全小・中学生の造形作品の展示会で、全国でも数少ない大規模な取り組みです。 本市の造形教育の原点ともいえる祭典に、子どもたちの力作を鑑賞しに出かけませんか。 問い合わせ 学校教育課 電話︎042-769-8284 造形「さがみ風っ子展」とは 40年以上もの間、地域の芸術文化を育んできた屋外作品展です。「小・中学生たちの作品を⼀堂に集めた作品展を開こう」という教員たちの熱い思いと、キャンプ淵野辺の返還を機に実現しました。 令和4年からは複数会場での開催となり、子どもたちの作品をより身近で見られるようになりました。 10月25日(金曜日)から27日(日曜日)午前10時から午後4時 会場 ●城山公民館、もみじホール城山 ●GLP ALFALINK相模原(中央区田名) ●女子美術大学(南区麻溝台) 今年は、市立小・中・義務教育学校105校、県立特別支援学校・私立学校の招待校4校の作品を展示します。 ※小・中学生が描いた「平和ポスターコンテスト」入選作品の展示もあり その場で気軽に参加できる楽しいワークショップもたくさん!南区会場の1例を紹介 ●カタチ発見!さがみっこ・みたてっこ 本市の形は何に見える?同じ形を見ても感じることは人それぞれ。みんなで相模原市の姿を何かに見立てよう! 会場 女子美アートミュージアム(女子美術大学内) ※緑区・中央区会場でも、「作って楽しい・使って楽しい・見て楽しい」作品づくりの体験や、授業にも活用できる教材・教具とのふれあい体験などを実施します。会場ごとの展示校やワークショップ内容・参加方法などは、造形「さがみ風っ子展」ホームページをご覧ください。 昨年作品『ビー玉コロコロ』制作風景を公開! 相模台中学校3年生(開催当時)の皆さん 「目立つように鮮やかな配色にしよう!」 「ビー玉を転がすとき、小さい子どもの手が届くかなぁ?」 「何度も遊んで、うまく転がるよう調整しよう」 相模台中学校 総括教諭 川村裕亮 仲間の意見に耳を傾け、自分の意見も伝える。みんなで作る喜びが協同制作の魅力です。生徒たちは、会場でビー玉を転がして楽しく遊ぶ子どもたちのイメージを共有しながら取り組んでいました。 造形「さがみ風っ子展」への思い 子どもたちの夢と希望と豊かな心を育む作品展。より理解するために、造形「さがみ風っ子展」に関わる先生や学生にインタビューしました。 造形「さがみ風っ子展」実行委員長 淵野辺東小学校長 岡部尚紀 豊かな心の育成のために 造形「さがみ風っ子展」は「青空に広げよう 創造と友情の輪を!」をテーマに、今年度で44回目を迎えました。コロナ禍の休止期間には、今後の再開が危ぶまれることもありましたが「親子祖父母3世代が出品している」「今後も継続してほしい」「毎年楽しみにしている」など、多くの方々からの応援で再開できました。 今後も、子どもたちの豊かな心と感性情操を育む場、人と人とのつながりの場、市民美術文化の推進発展の場として、取り組みを続けてまいります。応援よろしくお願いいたします。 女子美術大学美術学科美術教育専攻2年生 山本芽依(めい)さん 「観られる体験」が夢のきっかけに 小学校2年生のころに、お皿を制作したことが印象に残っています。風っ子展の会場に行くとたくさんの人がいて、たくさんの作品が陳列されていて、自分が作ったものを「観(み)られる」ことを意識しました。恥ずかしがり屋なのに、自分が作ったものはたくさんの人に見て欲しいという相反する気持ちに気がついたのは風っ子展がきっかけでした。幼い頃から絵を描く事が好きで、母に「ごはんだよー」と言われるまでずっと絵を描いていたそうです。美術科の教員となり社会や地域に貢献したいという夢があります。夢を叶える為に女子美術大学で日々学んでいます。