広報さがみはら No.1536 令和6年(2024年)9月1日号 2・3面 ---------- 9月は防災月間 いざという時のために 知って備える 防災対策 地震や火災などは、いつ、どこで起きるか予測できません。普段から自分でできることを考え、地域でどのような取り組みをしているか知ることで、いざという時に備えましょう。 地域で 地域防災のリーダー!消防団を知ろう 消防団は、市民の安心と安全を守る大切な役割を担っています。消防団員は非常勤特別職の地方公務員で、普段は仕事をしながら、地域を守るために幅広く活動をしています。消防団は、頼れる地域防災のリーダー的な存在です。 消防団はどんな活動をしているの? 平常時の活動 ・消火訓練 ・資機材取り扱い訓練(消防ポンプ、チェーンソーなど) ・応急手当指導 ・火災予防のための車両巡回広報 ・車両などの点検整備 災害時の活動 ・火災現場での消火活動 ・水難現場での救助活動 ・地震や風水害などの大規模災害時の救助活動、︎避難誘導、︎危険箇所の警戒など 現役消防団員へインタビュー 工藤誠子(ともこ)さん 職業 サービス業 所属 北方面隊第1分団 第2部 階級 部長 Q はじめたきっかけは? 東日本大震災で地元が被災した際に、自分も何かの力になりたいと感じ、地域を守るために消防団に入団しました。 Q 消防団でどのような活動をしていますか? 火災出動のほか、防災訓練での指導や火災予防広報などの活動もしています。また、部長としてチームワークを大事にし、頑張っています。 入団を考えている人へメッセージ 消防団では女性ならではの視点を活(い)かせる場面も多くあり、男女問わず活躍できます。大変なこともありますが、仲間と共に楽しく活動しています。まずは、気軽にお問い合わせください。 石井成典(まさのり)さん 職業 建設業 所属 相模湖方面隊 第3分団 階級 班長 Q はじめたきっかけは? 大学生の時に、地域の方からお誘いいただき入団しました。親が消防団員だったこともあり、抵抗なく入団できました。 Q 仕事との両立は難しい? 消防団活動をすごく応援してくれる職場で、必要に応じて勤務時間を配慮してくれるため、両立して活動ができています。おかげで、昨年の市消防操法大会で最優秀賞、今年7月の県大会で優秀賞を受賞しました。 入団を考えている人へメッセージ 消防団に入団することで、いち早く地域に溶け込めます。また、学生消防団員も勉強との両立が可能なので、少しでも興味がある方はぜひ入団し、一緒に活動しましょう。 小林夢七(ゆな)さん 職業 学生 所属 団本部女性分団 あじさい隊 階級 団員 Q はじめたきっかけは? 救急救命士の学校に通う中で、消防団のことを知りました。学生でも消防団に入れると知り、学生のうちから多くの人の役に立ちたいと思い、入団しました。 Q 女性分団あじさい隊の活動内容は何ですか? 主に火災予防啓発や消防団のPRをしています。また、自主防災訓練での指導など、さまざまな活動をしています。 入団を考えている学生へメッセージ 新しい知識や地域のことを知れて、楽しく充実しています。団員の皆さんが学校や勉強に配慮してくれるので、忙しくても活躍できる場がたくさんあります。皆さんもぜひ一緒に活動しましょう。 消防団員を募集しています! 対象 市内在住か在勤で、18歳以上の健康な人 ・年額報酬や出動報酬の支給 ・災害、訓練でけがをした場合は治療費を補償 ・活動に必要な研修を実施 ・活動に必要な活動服などを貸与 申し込み 電話か、市ホームページに掲載の入団希望書を消防総務課へ 電話042-751-9116 市ホームページ消防団 問い合わせ 消防総務課 電話042-751-9116 自分たちのまちは自分たちで守る。地域の自主防災 災害時、地域の人々が協力し合って災害に立ち向かう必要があります。大地震発生直後は、多くの救助要請などに対し、市・消防などの防災関係機関の力だけでは対応できなくなることも想定されます。過去の事例からも、地域の自主防災組織による防災活動が、重要な役割を担うことが分かります。 地域の防災力を高めるべく、工夫を凝らして開催された防災イベントを紹介します。 地域の自主防災イベント レポート 麻溝地区 おもしろ防災まつり 楽しみながら防災意識を 麻溝地区では「ドキドキわくわく楽しみながら防災を知ろう」をテーマに企画されたイベントが、2月に開催されました。 自治会の垣根を越えて結成された実行委員会が、地域に関わる企業や団体などを巻き込みながら、多くの人に参加してもらうためのアイデアを実践。焼き芋や豚汁うどんの飲食、キッズコーナー、数多くの防災体験をスタンプラリーにするなど「楽しむ」を中心にしたことで、約1,000人が参加し盛り上がりました。 多くの住民が防災活動を楽しく学び、防災意識向上につながるイベントになりました。 麻溝防災まつり実行委員会 委員長 伊藤信裕さん 「おもしろ防災まつりでは、子どもたちが楽しめるイベントにすることで、親子3世代の防災意識を高められるようにしました。災害時は特に地域でのコミュニケーションが大事。このイベントで「人のつながり」ができることが、麻溝地域の自主防災力はもちろんのこと、さまざまな地域力のアップにつながっていければと思っています。」 起震車体験にも多くの人 子どもが楽しめるイベントに 各地域で開催される防災訓練やイベントの情報は、自治会や地域のまちづくりセンターなどでお知らせしています。防災イベントなどに参加して、防災行動力を高めましょう。 市の自主防災組織については紙面の二次元コードから 住まいで 住まいの耐震対策をしましょう 大規模地震は、いつ起こるか分かりません。被害を最小限に食い止めるためにも、過去の地震災害を踏まえた建物対策などで備えましょう。 ・一戸建て住宅の耐震に係る補助金 内容 耐震診断 補助金額 上限12万円 内容 耐震改修計画・工事一括 補助金額 合計費用(立会費含む)の2分の1以内(上限100万円) 内容 ※高齢者世帯等加算 補助金額 耐震改修工事まで実施した場合に補助金額に最大25万円を加算 戸建住宅耐震診断補助金の追加募集 予定件数に達していた、耐震診断補助金を追加募集します。耐震改修工事を希望の人も、耐震診断から実施する必要があります。 対象 昭和56年5月31日以前に市内に建築した一戸建て住宅に住んでいる所有者か、その配偶者か1親等の親族 ※耐震改修工事後に居住予定の人も対象 募集件数 20件(抽選)  公開抽選会 日時 9月20日(金曜日)午後2時から 会場 市役所会議室棟 申し込み 9月5日から18日(必着)に、電話の上、申請書などを建築政策課へ ・その他の地震対策に係る補助金 簡易な地震対策 内容 耐震シェルター  補助金額 費用の2分の1以内(上限30万円) 内容 防災ベッド  補助金額 費用の2分の1以内(上限20万円) 危険なブロック塀などの撤去 内容 一般地区  補助金額 費用の2分の1以内(上限10万円) 内容 重点地区・通学路  補助金額 費用の4分の3以内(上限15万円) ※新設に係る費用は、補助対象外 事業着手前に申請が必要です。要件、申し込み方法など詳しくは、市ホームページをご覧になるか、お問い合わせください。 マンション・一戸建て住宅の無料巡回相談 マンション 昭和56年5月31日以前に建築した分譲マンションについて、専門技術者がマンションの集会室などに出向いて耐震相談に応じます。 対象 市内の分譲マンション管理組合など ※派遣の必要性などを事前に協議。詳しくはお問い合わせください。 一戸建て住宅 区役所などで、専門家が一戸建て住宅の耐震に関する自宅の無料耐震相談会を定期的に実施しています。 対象 市内の一戸建て住宅の所有者など ※事前予約が必要。建物の図面があれば、より詳しい相談が可能。自分で耐震診断ができる簡単な診断表の用意あり 通電火災を防ぎましょう これまでの大地震発生時には、停電から電気が復旧することで火災(通電火災)が多く発生したといわれています。 通電火災から人命や家屋を守るために ・自宅から避難する前に電気のブレーカーを切る ・感震ブレーカーを設置する 感震ブレーカーとは 大きな揺れが発生したときに、自動的に電気の供給を遮断する装置 ・感震機能付きの分電盤 ・感震機能を持たない分電盤に取り付けて、重りの落下などで電力供給の遮断を補助する「簡易タイプ」 などがあります。 問い合わせ 危機管理課 電話042-769-8208 問い合わせ 建築政策課 電話042-769-8252 自宅で 家庭に住宅用消火器を備えましょう 令和4年に全国で発生した住宅の火災のうち、消火器での初期消火で約60%が消火できました。消火器は持ち運びができ、消火能力が高いので、いざというときに有効です。 住宅用消火器とは 一般の住宅で使いやすいように開発された消火器 ・ホースがないものもあり、誰でも火元を狙いやすい ・消火薬剤の詰め替えや消火器内部の点検不要(使用期限あり) ・適応火災が絵で表示されているので、必要な用途のものを選べる 消火器はホームセンター、量販店などで購入できます。日本消防検定協会の検定合格証が付いているものを選びましょう。 住宅用消火器の適応火災表示例 普通火災適応 天ぷら油火災適応 電気火災適応 ストーブ火災適応 消火器で被害を最小限に 消火器の使い方 1 安全栓を引き抜く 2 火から1.5から2m離れ、ノズルを火元に向ける 3 煙などで見づらくても、しっかり火元を狙う 4 小型(1.5kg)のものは約12から18秒間薬剤を放出。最初の10秒が勝負 5 消火を確認。消えたと思っても再び発火する可能性あり。薬剤が出なくなるまで放出を 市消防・消火器の使い方(動画)は紙面の二次元コードから 日頃の備え「防災ガイドブック」 災害時にあなたと家族の命を守るため、地震発生時の動きや避難所・避難場所などの防災に欠かせない情報をまとめた「さがみはら防災ガイドブック」を改めて確認し、正しい知識の習得と日頃の準備をしましょう。 問い合わせ 危機管理課 電話042-769-8208 問い合わせ 予防課 電話042-751-9117 ---------- 相模原市PR動画 「はい。その答え 相模原で見つかりました。」 市シティプロモーションX(Twitter) 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪