広報さがみはら No.1535 令和6年(2024年)8月15日号 2面 ---------- がんの不安に寄り添う 市内に3カ所 がん相談支援センタ- がん相談支援センタ-(以降、支援センタ-と表記)は、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されています。がん専門看護師、社会福祉の専門家であるソ-シャルワ-カ-に、患者本人だけでなく、家族など周りの人も相談できます。 支援センタ-はどんなところ? 誰でも無料で使えます 本市には次の病院に設置されています。3カ所の病院に通院していなくても使えます。 ※五十音順 北里大学病院 ト-タルサポ-トセンタ-・がん相談支援センタ- 所在地 南区北里1-15-1 問い合わせ 電話042-778-9578(直通) 国立病院機構相模原病院 がん相談支援センタ- 所在地 南区桜台18-1 問い合わせ 電話042-742-8311(代表) 相模原協同病院 患者総合支援・がん相談支援センタ- 所在地 緑区橋本台4-3-1 問い合わせ 電話042-761-6020(代表) こんなことを相談できます 在宅サ-ビスのことを知りたい 生活費をどうしよう 医療費が払えるかな 助成・支援制度、介護・福祉サ-ビスの活用などを紹介。必要に応じて、ハロ-ワ-クなどへつなぎます。 どこまで治療したらいいのかな 次のことについて説明します。 ●セカンドオピニオン(別の医師の意見を聞く) ●緩和ケア ●治療の副作用 ●生活面への影響や対処法 など 家族や職場にどう伝えよう とにかく不安 迷いや不安などを聞きながら、何ができるかを一緒に考えます。また、患者会などを紹介しています。 何を相談してよいかわからないときでも、ぜひ利用してください。 医師に伝えたいことがうまく伝えられないなども相談できます。 ※本人の了解がなければ、相談内容が外部に伝わることはありません。 ※医師に代わって治療の判断をすることはありません。 患者さんが安心して医療を受けられるように 国立病院機構相模原病院 ソ-シャルワ-カ- 山路千尋さん 相談者の考えや置かれている環境を早期に察知して、本人や家族の思いを関係者に代弁するため、発する言葉を逃さないように心がけています。 相談者から聞いた情報は極力時間を置かずに病院の中で共有して、認定看護師、臨床心理士、リハビリ科など、多職種を連携して活用する体制を作っています。もちろん、共有する情報は患者さんから許可を得たものだけです。 どのような相談内容でも、相談の過程で、患者さん自身が意思決定できるように支援したいと思っています。 何をどう話してよいか分からなくても、ちょっと話を聞いておきたいなというときは、ぜひ来てほしいです。考える整理のお手伝いができればいいなと思っています。 医療者からの紹介で来る人が多い。がんについて知りたい、相談したい人は、もっと多いのではないかと話す山路さん これからどうなるのかという不安を相談できた 支援センタ-利用者 志野村伸子さん がんと診断されたとき、想定外で実感がなく、割と冷静だったと思います。徐々に、治療費が必要なのに治療で働けない、収入が途絶えてしまう、どうしよう。どこに相談してよいかも分からない。これからどうなるのかと不安でいっぱいになりました。 昨年の12月に入院したとき、病室に山路さんが訪ねて来てくれたことから支援センタ-を知りました。自分が望むがん治療の相談に乗ってくれて、精神的に不安なときには臨床心理士さんへとつないでくれました。プロの中立的なアドバイスがとても心強かったです。患者さんをたくさん担当していても、しっかり覚えていてくれることもうれしかったです。 退院した後も通院で、がんサロン「クロ-バ-」に参加しています。治療しているのは自分だけじゃないと分かって安心でき、情報交換もできます。 人に頼ることが増え、遠慮し過ぎずに頼んだら、案外、あっさり聞いてくれる家族や友人も支えになると話す志野村さん がんに寄り添う市の取り組み がんピアサポ-ト がんピアサポ-タ-(がん体験者)が、治療や療養生活の不安、悩みについて相談に応じます。 日時 9月13日(金曜日)午前10時から午後3時(各回1時間) 会場 ウェルネスさがみはら 対象 がん患者やその家族 定員 4組(申し込み順) 申し込み 9月11日までに、電話で健康増進課へ 電話042-769-8322 日時 9月22日(祝日)午前10時から午後3時(各回1時間) 会場 ウェルネスさがみはら 対象 がん患者やその家族 定員 4組(申し込み順) 申し込み 9月19日までに、電話で健康増進課へ 電話042-769-8322 次の支援もあります ●若年がん患者在宅療養支援 ●がん患者ウィッグ購入費助成 がん相談・支援について詳しくは、紙面の二次元コ-ドから 問い合わせ 健康増進課 電話042-769-8322