広報さがみはら No.1528 令和6年(2024年)5月1日号 2・3面 ---------- みんなの明るい未来へ 持続可能な市の取り組み 市では今後、少子高齢化が進むことや、人口が急増した時期に建設した公共施設の老朽化対策など、多額の財政需要が想定される一方、人口減少による市税収入の減少が予想されます。そのため、将来にわたって持続可能な行財政基盤を構築するために、さまざまな改革に取り組んでいます。 問い合わせ 財政課 電話042-769-8216 「教えて!さがみん先生!」 市の行財政構造改革プランってなに? 次世代を担う子どもたちが笑顔で暮らせるまちを目指し、限られた財源を有効に活用していくため、令和3年4月に策定したプランです。 第1期(3から5年度) ・新たなまちづくり事業などの選択と集中 ・既存の公共施設などの見直し ・実施可能な改革項目の先行着手 ・政策決定プロセスの見直し ・市職員の意識改革・働き方改革 など 第2期(6から9年度)(行財政構造改革プランにおける財政健全化の目標の達成状況によって、計画期間が変わる場合があります。) 新型コロナウイルス感染症が市の行財政に与えた影響や、今後の財政見通しを踏まえた上で市が目指すべき姿の実現に向けて ・特に重点的に力を入れる取り組み ・個性を生かす分野 について、第1期の改革と併せて取り組みます。 市の行財政構造改革プランについて詳しくはホームページへ 市が目指すべき姿の実現のために 市が目指すべき姿 潤いと活力に満ち 笑顔と希望があふれるまち さがみはら 特に重点的に力を入れる取り組み 人口減少、少子高齢化に対応する地方創生の取り組み 少子化対策 雇用促進対策 中山間地域対策 個性を生かす分野 「都市と自然のベストミックス」など、市の個性を生かす分野に注力 子育て分野 教育分野 まちづくり分野 「目指すべき姿を実現するためにどんな取り組みを進めるんだろう?」 「下で詳しく説明するよ!見てみようー」 第2期(6から9年度)は何をするの? 1 今の市の財政を「基準財政モデル」で分析 国における地方交付税(地方交付税…地方公共団体の財源の不均衡を調整し、全ての団体が一定の水準を維持しうるよう財源を保障する目的で地方に代わって国が徴収し、再配分されるものです。)の算定方法を参考とした、市の「基準財政モデル」を設定し、5年度当初予算から市の財政構造を客観的に分析したところ、次のことなどが分かりました ・農林・商工費、土木費、消防費は、標準的な水準の行政サービスに必要な予算配分ができていない可能性がある ・市の独自性を発揮する施策などへの予算配分にばらつきや偏りがあり、効果的な予算配分になっていない可能性がある 第2期ではこのような「財政構造のゆがみ」を段階的に解消していき、持続可能な行財政基盤を構築していきます。 Q「国の基準を参考にして予算を決めてしまうと、市の独自性がなくなってしまうんじゃないかしら?」 A「国の基準を参考にするのは、あくまで標準的な水準の行政サービスに必要な経常的な経費(福祉や窓口サービスの経費や、道路や公園などの整備や維持管理の経費など)なんだ。市の独自性を発揮するための事業に必要な予算は、「重点分野等配分枠」としてしっかりと確保して取り組みを進めていくよ」 2 市の独自性を発揮するために 人口減少や少子高齢化は、市税収入など歳入確保の点と、社会保障費の負担増加などが課題となります。本市が今後も持続可能な行財政基盤を構築するためには、人口の確保対策に加え、人口構成のバランスを維持・改善していく必要があります。 市が重点的に力を入れる取り組み 歳入確保や社会保障費の負担増など課題への対応は、人口減少に歯止めをかける地方創生の視点と重なることから、総合計画基本計画の重点テーマである「少子化対策」、「雇用促進対策」、「中山間地域対策」を、市が重点的に力を入れる取り組みとして、引き続き推進します。 市の個性を生かす分野 子育て世帯など多くの人に相模原市を選んでもらうために、未来に希望を抱くことができるまちであることが必要です。そのため「子育て」、「教育」、「まちづくり」を市の個性を生かす分野として、重点的に取り組みます。 Q「行財政改革って、財布のひもを引き締めるイメージがあるけど、重点的に力を入れる取り組みや個性を生かす分野に回せる予算ってあるのかな?」 A「行財政構造改革プランは、財政状況が厳しいから色んなことを我慢しましょうという計画ではないんだ。将来に向けて、今から積極的に力を入れる必要があることに予算を確保するため、財政構造を改めようとするものだよ」 3 社会保障施策の見直しや歳入確保に向けた取り組みの推進 第2期では、第1期の取り組みに加えて、扶助費(社会保障制度の一環として、生活困窮者、高齢者、児童、障害者などに対してさまざまな支援をする経費)など社会保障施策の見直しや歳入確保に向けた取り組みをさらに進めます。 社会保障施策の見直し 単なる歳出削減ではなく、事業費総額を大きく変動させずに、これまでの給付型施策から福祉基盤整備型施策へ転換するなど、社会状況の変化に対応していきます。 歳入確保に向けた取り組み 企業誘致や人口増加施策など、安定的な市税収入につながる取り組み(税源涵養(ぜいげんかんよう)に資する事業)に、予算を重点的に配分する仕組みを導入します。 Q「社会保障施策って、法律で市の負担割合が決まっているものもあるね。見直しを進めるなんて、これから高齢者になる世代にとっては、とても不安だな」 A「少子高齢化が進行している中で、「扶助費」は年々増加傾向で、市の6年度当初予算は前年度から約5%も増えているんだ。 今回見直すのは、市独自で実施してきた個人給付型の施策が中心なんだ。福祉人材の確保や施設の整備など基盤整備型の施策に転換し、今後も安心して生活できるように社会全体で支えていこうとしているんだ」 ---------- 相模原市PR動画 「はい。その答え 相模原で見つかりました。」 市シティプロモーションX(Twitter) 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪