広報さがみはら No.1496 令和5年(2023年)1月1日号 2・3面 ---------- 古典って楽しい! 相模原で伝統芸能を体験しよう! 日本には、古くから伝わり、変わることなく大切に継承されてきた伝統芸能がたくさんあります。しかし、年々、保存や継承が難しくなってきています。伝統を未来に残すため、自分の住んでいる地域にどんな文化があるのか、知ることから始めてみませんか。 問い合わせ 文化振興課 電話042-769-8202   相模原で活躍している人を紹介! 本市には、地域に根差した伝統を継承したり、伝統を守りつつも新しい楽しみ方を作り上げたりと、さまざまな形で伝統芸能を広めるために活動する人たちがいます。活動の姿や、それぞれの古典の楽しみ方を紹介します。 能楽 能楽師 松山隆雄(まつやま たかお)さん 本市在住。国・重要無形文化財保持者(総合)、令和元年市政功労表彰受賞。13歳で能の名門梅若家に入門し、昭和46年に能楽師として独立。市内外で能の普及に尽力している 能楽とは 歌舞劇の「能」と「狂言」を合わせたもの。謡(うたい)(声楽)と囃子(はやし)(楽器演奏)を合わせて演じられる インタビュー 大自然の懐に抱かれるような世界 初めて能楽堂で能を見たときは、とてもゆったりした場で、空気が澄んでいるように感じました。バランスの良い人の姿や、静かなたたずまいの美しさが能の良さだと思います。 能を舞うことで呼吸や体幹も丈夫に 能は健康にも効果的です。ぶれない動きを学ぶことで、体の関節が柔らかくなり、呼吸も整います。松山能舞台では、舞台や親子で体験できる「すり足会」を開催しています。一緒に楽しみましょう。 邦楽 邦楽ユニット あさきゆめみし 設楽聡子(したら さとこ)さん(十七絃(じゅうしちげん))、金子朋沐枝(かねこ ともえ)さん(尺八)、坪井智子(つぼい ともこ)さん(箏) 大学で出会い、本市出身の縁で結成。代表曲は『SAGAMI』 インタビュー 西洋楽器とは違う独特な音の響きが魅力 和楽器は、自分で音を作り出す感覚が強く、微妙な音色でさまざまな表現ができます。楽譜は五線譜ではなく、指揮者もおらず、演奏者同士が間(ま)や呼吸を感じて演奏するところも面白いです。 伝統に触れ豊かな交流を 伝統芸能は美しい姿勢や作法も学べ、他国の人に日本を紹介するときにも役立ちます。和楽器を聴くと、雅やかで奥が深い音色で、心に響くものがあると思います。気軽に触れて、身近な音楽として感じてほしいです。 獅子舞 大島諏訪明神獅子舞保存会 中里邦男(なかさと くにお)さん 昭和44年に初めて剣獅子を舞ったという中里さん。写真は昭和50年ごろ。現在は拍子木での指揮唄を担当 大島諏訪明神獅子舞とは 緑区大島地区で150年以上続くとされる獅子舞。県指定無形民俗文化財。剣獅子、巻獅子、雌獅子の3匹の獅子と音楽からなる勇壮な舞を、家内安全などを祈願して奉納する インタビュー 伝統を受け継ぐ激しい舞 初めての祭礼は、年代の違う人たちと一緒で、遅れないようにと必死に剣獅子を舞いました。伝統の舞は激しい反面、役によっては人をなぐさめるような部分もあります。厄を払うといわれる獅子頭などに触れ、大島の舞を体験してください。 ワークショップに参加しよう! 子どもたちが楽しく体験することを通して、将来にわたって伝統芸能を守り育てるきっかけを作るため、気軽に参加できるワークショップを開催します。この機会にぜひご参加ください。 和のオーケストラを奏でよう 伝統芸能ワークショップ 毎年、県内各地で実施されているカナガワ リ・古典プロジェクトが、今年度、本市にやってきます。本市では、体験を重視したさまざまなイベントを開催予定です。 カナガワ リ・古典プロジェクトが相模原にやってくる! 県と市が共同開催 カナガワ リ・古典プロジェクトとは 地域ゆかりの伝統文化を、時代に合わせた形で再〈リ(Re)〉発信し、その魅力を再発見するプロジェクト ◆伝統芸能ワークショップ 箏(こと)、琵琶(びわ)、獅子舞(ししまい)、小鼓(こつづみ)、日本舞踊(にほんぶよう)、神楽(かぐら) 楽器や踊りを選んで体験します。一部は、講師と一緒にホールでの公演を目指します。 箏、琵琶、獅子舞 日時 2月4日(土曜日)正午、午後1時30分(各回60分) 会場 杜(もり)のホールはしもと 対象 小学校4年生から中学生 獅子舞のみ小・中学生 定員 箏:各回10人 琵琶:各回8人 獅子舞:各回12人(抽選) 申し込み 1月20日までに、紙面の二次元コードから 小鼓、日本舞踊、神楽 日時 2月5日(日曜日)午前11時、午後1時(各回60分) 会場 杜(もり)のホールはしもと 対象 小学校4年生から中学生 神楽のみ小学生 定員 小鼓:各回8人 日本舞踊:各回10人 神楽:各回6人(抽選) 申し込み 1月20日までに、紙面の二次元コードから 問い合わせ かながわの伝統文化の継承と創造プロジェクト実行委員会事務局(県文化課内) 電話045-285-0220 鑑賞だけのイベントもあり 県ホームページへ 伝統芸能まめちしき 箏 指や爪(ピック)などで弦をはじいて音を出す弦楽器。お正月に流れるメロディーをイメージする人も多いのでは 13本の弦でいろんな音を作り出せるところと落ち着く音色が箏の魅力! 箏の講師はあさきゆめみしの坪井さんと設楽さん 琵琶 撥(ばち)で弦をはじいて音を出す弦楽器。古くから伝わり、百人一首などにも描かれている。果物のビワはこの楽器が語源 小鼓 右肩に乗せて右手でたたく打楽器。表面の革を調節して音色を変える。ひな人形の五人囃子(ごにんばやし)のメンバー 日本舞踊 歌舞伎の技法が基本といわれる、日本の伝統的なダンス。扇や着物の動きなどで物語や風景を表現する 世界最古のミュージカルを体感 能楽ワークショップ 実際に上演に使われる能舞台などで、能楽ワークショップを開催します。 親子で楽しみながら能楽に触れてみませんか。 ◆能楽ワークショップ〈全2回〉 日時 3月12日(日曜日)午前11時から午後0時30分、午後2時から3時30分 会場 松山能舞台(南区相模大野) 定員 各20人(抽選) 日時 3月20日(月曜日)午後5時から5時30分 会場 相模女子大学グリーンホール 定員 40人(抽選) 対象 県内在住か在学の小・中学生とその保護者 費用 1,000円 ※20日だけの参加は不可。両日参加は別途、足袋(たび)の用意が必要。見学は子ども1人につき1人まで 申し込み 2月20日までに、紙面の二次元コードから 問い合わせ 県文化課 電話045-210-3808 体験内容 ●すり足 ●能面(のうめん)・能装束(のうしょうぞく)(いずれか) ●太鼓(たいこ)・小鼓(こつづみ)(いずれか) ●仕舞(しまい)『鶴亀(つるかめ)』の鑑賞 12日は能に必要な動きや道具を体験し、20日はさがみはら能で使用する舞台ですり足をします。 能面体験で物語の主人公気分 3月20日はさがみはら能を同日開催 問い合わせ 相模女子大学グリーンホール   電話042-749-2200「 能楽まめちしき 能楽の講師は松山さん! すり足 優美な舞台を演じるための基本のステップ。1歩進んだら一度そろえて次の1歩を踏み出す。能楽師の鍛え上げられた体幹が洗練された動きを生む やや遠くを見つめて、手足を意識すると美しい姿勢になりますよ 能面 シテ(主人公)がこの世のものではない役柄を表すときにかける(着ける)面。役柄によって女や翁(おきな)、鬼などの種類がある 私は若い女性の役で使われます 能装束 舞台の上で着る衣装。形や色で役柄を表す。身分の高い女性の衣装はふんだんに刺繡(ししゅう)などの装飾をされ、重ねて着るため20kg以上になることも ---------- 市シティプロモーションFacebookページ 「相模原市シティプロモーション」@sagamihara.pr 市シティプロモーションTwitter 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪