広報さがみはら No.1391 平成30年(2018年)8月15日号 ちゅうおう12面 ---------- 区の人口・世帯 人口 271,961人(30減) 男136,664人/女135,297人 世帯数 120,995世帯(102増) 平成30年7月1日現在( )は前月との増減 発行/相模原市   編集/中央区役所区政策課  郵便番号252−5277 相模原市中央区中央2−11−15 市役所本庁舎内 電話042−769−9802 ---------- ちゅうおう区TOPICS 児童交通公園で自転車の交通ルールを学ぼう!  鹿沼公園内にある児童交通公園では、信号機や交通標識があるコースで、子どもが実際に自転車に乗って、交通ルールを学べます。また、8月は、自転車シミュレーターを使った交通安全教室を開催しています。  ぜひ親子で児童交通公園に行って、正しい交通ルールを身に付けましょう。 交通安全教室 日時 8月30日(木曜日)まで(土・日曜日、祝日等を除く)午前10時から11時30分、午後1時30分から4時 対象 小学生 問い合わせ 交通・地域安全課 電話042−769−8229 ---------- 受け継がれる地域の伝統  区内の各地域では、夏祭りなどさまざまな機会を通じて、神輿(みこし)やお囃子(はやし)、獅子舞などの伝統芸能が披露されています。  今回は、上溝で江戸時代中期から続く、市指定無形民俗文化財「番田の神代(じんだい)神楽」を紹介します。 番田の神代神楽とは  神代神楽は、「古事記」や「日本書紀」の神話を題材とし、神楽面をつけて台詞(せりふ)を発さずに演じる黙劇(もくげき)で、里神楽とも呼ばれます。  番田の神代神楽は、上溝地区番田の亀山家が代々伝承している神楽で、亀山家が所有する資料『神道裁許状(しんとうさいきょじょう)』から、天明8(1788)年には既に行われていたことが分かります。  一つの演目は、神様を演じる3から10人の演者と、大拍子(だいびょうし)・大太鼓・笛で囃子を奏する3人の奏者で行われ、解説者が進行に合わせて物語を説明します。 伝承されている演目  伊耶那美命(いざなみのみこと)を追って黄泉国へ行った伊耶那岐(いざなぎ)命がこの世に戻ってきてみそぎをする『日向の淡岐原(あわきはら)』や、岩戸に閉じこもった天照大神(あまてらすのおおみかみ)を八百万の神々が外に連れ出した『天磐扉開(あまのいわとびらき)』、須佐之男(すさのお)命が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する『八雲神詠(やくもしんえい)』など、22演目が伝承されています。 番田の神代神楽で使われる面  面は神様をかたどった神聖なものであるため、演者は必ず一礼してから顔に着けます。 番田の神代神楽の魅力 番田神代神楽保存会 望月清志さんのコメント  番田の神代神楽は、昔から神社の例祭の楽しみとして、地域の皆さんに親しまれてきました。大部分が台詞のない黙劇で、しぐさや動きで、演じる役の様子や感情を表現するところが魅力の一つです。また、舞台の進行に合わせて、各場面の様子や役の台詞、心情を解説しているので、神楽を初めて見る人でも楽しめると思います。  現在は、保存会員の高齢化や後継者不足で、継承していくことが年々難しくなっていますが、他の地域から応援をもらいながら続けています。  地域で200年以上続く伝統芸能を、ぜひ間近でご覧いただきたいと思います。 地域の伝統を復活「田名清水のお囃子」  田名清水自治会では、「大人になっても清水が心に残るように」との思いから、人手不足のために途絶えてしまったお囃子を約15年前に復活させました。現在は4歳から16歳の子ども38人が年間を通じて練習し、地域のお祭りで披露しています。 帰ってきたい場所にするためにお囃子をつなぐ 清水囃子連 大谷さんのコメント  目を輝かせながらお囃子に取り組んでいた子どもたちは、大人になって地域を離れても、お祭りの時期になると戻ってきてくれます。道具の維持や指導者不足など、伝統を継承していくことの難しさはありますが、お囃子が地域を思い出すきっかけになってほしいと取り組んでいます。 伝統芸能を次代へ  私たちが住む地域には、昔から営まれ、親しまれてきた伝統芸能があります。  伝統芸能を通して紡がれる人の記憶や絆、伝統を次代に残すため、さまざまな団体が芸能の継承に取り組んでいますが、時代の流れとともに担い手が減り、継承していくことが難しい状況にあります。伝統が途絶えることがないよう、まずは身近にある伝統芸能を見に行ってみませんか。そして、興味が湧いた人は伝統の担い手になってみませんか。 神々が舞い踊る舞台 「番田の神代神楽」を鑑賞してみませんか 日時 9月17日(祝日)午後3時から5時 会場 亀ヶ池八幡宮(中央区上溝) 交通 ○上溝駅から徒歩15分 ○上溝駅から「相模大野駅」行きバス「亀ヶ池八幡宮前」下車 ※無料駐車場(100台)あり 問い合わせ 中央区役所区政策課 電話042−769−9802 ---------- FM HOT 839(エフエムさがみ)で中央区の魅力をオンエア! 「大好き!中央区」 「音楽で思いを馳(は)せる相模原」のコーナーでは、相模原の出来事を当時の音楽とともに紹介しています。ぜひお聞きください 放送日 毎月第4木曜日午後7時から8時〈再放送 翌週火曜日午後11時から12時〉