広報さがみはら No.1364 平成29年(2017年)7月1日号 7面 ---------- 民生委員制度が創設100周年を迎えました! 広げよう 地域に根ざした 思いやり  高齢者の社会からの孤立、児童虐待、子育ての不安など、社会福祉を取り巻く環境が大きく変化している現在、地域福祉の推進役、市民と行政を結ぶ橋渡し役として、民生委員・児童委員の果たす役割の重要性はますます高まっています。100周年を迎える民生委員・児童委員の活動に、これからもご理解、ご協力をお願いします。 民生委員制度と活動の歩み 民生委員制度の始まり 大正6年 済世顧問制度が岡山県で誕生 大正7年 方面委員制度が大阪府で誕生  発足当初は生活困窮者に対する援護活動を目的に、奉仕の精神による訪問・相談活動を実施。 昭和3年 方面委員制度が全国に普及 昭和21年 民生委員令公布 昭和22年 児童福祉法公布  名称が民生委員に変更され、児童委員も兼ねることで、地域の福祉増進のため幅広い活動を実施。 昭和43年 在宅ねたきり老人実態調査を実施  民生委員による調査で、在宅で寝たきりの高齢者が20万人以上いることが分かり、高齢者介護の問題を可視化することで、在宅福祉施策が充実。 平成6年 主任児童委員制度の創設  少子化や児童虐待など、子どもの多様な問題に対応するため、児童委員の活動を専門的に担う主任児童委員が誕生。 平成18年 災害時一人も見逃さない運動を実施  災害時の要援護者への支援が社会的な課題となり、要援護者の台帳やマップを作成することで、安否確認や避難後の支援に役立てるための活動を展開。 平成27年 民生委員協力員制度の導入(市独自)  民生委員・児童委員への期待が高まる一方、負担感の増加や、担い手不足が課題となっていたことから、市では活動を補佐・協力する「民生委員協力員制度」を導入。 平成29年 民生委員制度創設100周年  これからも地域に根ざした活動を続けていきます。 誰もが安心して生活できる地域づくりのために日々活動しています 訪問・見守り  一人暮らしの高齢者や障害者などを訪問して様子をうかがったり、通学路で児童の見守り活動を行ったりしています。 コミュニティ活動の紹介・実施  外出の機会が減りがちな子育て世帯や高齢者に、おしゃべりしながら気軽に交流できる場の紹介や運営を行っています。 関係機関への連絡・連携  市や高齢者支援センター、地域の助け合い・支え合いを支援するコミュニティソーシャルワーカー(CSW)などと連携し、関係機関の業務への協力や相談内容に応じた橋渡しなどを行っています。 100周年 これからも地域とともに!新・旧委員にインタビュー 元民生委員・児童委員 大八木マキ子さん  平成4年から7期21年間、民生委員・児童委員として活動。27年からは、後任の高嶋さんの協力員として活動をサポートしています。 大八木マキ子さんのコメント  活動を通じてたくさんの人と知り合えたことや、通学路の見守り活動を続ける中で、児童の成長を感じたり、お礼の手紙をもらったりしたことが印象深い思い出です。 民生委員・児童委員 高嶋俊政さん  25年から大八木さんの後任として就任。2期目。 嶋俊政さんのコメント  困り事を抱えた人に相談窓口を案内するなど、日々の活動で地域に貢献できていると実感しています。  100周年の節目を迎えますが、先輩たちの志を引き継いで、これからも頑張ります。 地域の福祉活動にご協力いただける人は、地域福祉課へご連絡ください。 問い合わせ 地域福祉課 電話042−769−9222